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春信一番!写楽二番!



展覧会構成
第3章 錦絵の展開 清長・歌麿・写楽-みずみずしい美人と個性的な役者たち

一世を風靡した華奢で可憐な春信の美人画。しかし天明・寛政期(1781-1801)に入ると、表情・身体ともにその表現は次第に現実的になっていきます。八頭身の美人群像を得意とした鳥居清長、大首絵の肉感的な美人を描いた喜多川歌麿、デフォルメして役者大首絵を描いた東洲斎写楽など個性的な絵師たちが登場。錦絵は黄金期を迎えます。



鳥居清長《吉原の花見》天明5年(1785) 大判錦絵3枚続
Philadelphia Museum of Art: Gift of Mr. and Mrs. Lessing J. Rosenwald, 1959


初代喜多川歌麿《歌撰恋之部 稀ニ逢恋》
寛政5-6年(1793-94)頃 大判錦絵
Philadelphia Museum of Art: The Samuel S. White 3rd and Vera White Collection, 1958

背景は豪華な紅雲母地(べにきらじ)。
また、人物の髪の生え際を表現する彫り「毛割」にも注目。彫師の中でも頭彫(かしらぼり)と呼ばれる師匠格が担当した。
 


東洲斎写楽《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》
寛政6年(1794) 大判錦絵
Philadelphia Museum of Art: The Samuel S. White 3rd and Vera White Collection, 1956

東洲斎写楽《四代目岩井半四郎の重の井》
寛政6年(1794) 大判錦絵
Philadelphia Museum of Art: The Samuel S. White 3rd and Vera White Collection, 1967


静岡だけ!特別構成1 風景版画の成立

浮世絵師・奥村政信は西洋の透視図法を「浮絵」と題し、版画に取り入れました。その奥行ある空間表現は、当時大いに流行します。ここでは本展の章立てから少々寄り道し、初期浮世絵から葛飾北斎や歌川広重に至るまでの浮世絵版画における風景画の成立について奥村政信、歌川豊春、勝川春潮、初代歌川豊国、歌川豊広らの作品とともに紹介します。


奥村政信《風雅火鉢無間鐘浮絵根元》
延享(1744-48)期 横大判墨摺筆彩
Philadelphia Museum of Art: Purchased with the Print Revolving Fund, 1970

歌川豊春《浮絵深川永代凉之図》
安永元年(1772)頃 横大判錦絵
Philadelphia Museum of Art: Gift of Mrs. Anne Archbold, 1946

第4章