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静岡市美術館開館記念展〈III〉
「棟方志功 祈りと旅」展



棟方志功について

鎌倉市のアトリエで制作中の棟方志功 1970年10月28日撮影 朝日新聞社提供

棟方志功(むなかたしこう)

明治36(1903)年、青森県の鍛冶屋の三男として生まれる。
雑誌『白樺』に掲載されていたゴッホの《ひまわり》に触発され画家を志す。帝展入選を目指し大正13(1924)年に21才で上京。落選が続くなかで、川上澄生(かわかみすみお)の木版画「初夏(はつなつ)の風」を見て木版画の魅力を知る。のちに油彩画《雑園(ざつえん)》にて入選を果たすも、次第に木版画の制作に没頭してゆく。
昭和11(1936)年「大和し美し」にて民芸運動の中心的存在であった柳宗悦(やなぎそうえつ)と出会い、仏教や古典の主題、経済的援助を受け、版画家として成長を遂げてゆく。昭和13(1938)年には「勝鬘譜善知鳥版画曼荼羅(しょうまんふうとうはんがまんだら)」にて版画で初めて官展で特選を獲得。「版画」を「板画(はんが)」と称し、作品ひとつひとつを「柵(さく)」という言葉で表しながら、様々な主題に取り組んだ。昭和30(1955)年のサンパウロ・ヴィエンナーレ、昭和31(1956)年のヴェネツィア・ビエンナーレでは日本人で初めて版画部門最高賞を受賞し、国外でも高い評価を得る。
昭和35(1960)年、長く患っていた眼病が悪化し左眼を失明するも、旺盛な創作意欲は衰えず次々と作品を発表する。昭和45(1970)年文化勲章受章。
昭和50(1975)年没。享年72歳。