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徳川家康公顕彰四百年記念事業 没後100年 徳川慶喜展

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第四章 徳川慶喜家の誕生
第一節 天皇との和解
第二節 変貌する東京
第三節 江戸の象徴

明治30年(1897)、還暦の年に、静岡より東京・巣鴨邸へ移住した慶喜は、31年、徳川宗家十六代・家達(いえさと)と共に明治天皇に拝謁、35年、公爵を授けられ徳川慶喜家が誕生する。かつて「朝敵」、「賊徒」とされた慶喜は、明治維新最高の功労者の一人と認められた。その立役者となったのは有栖川宮威仁親王だったことなどを秘蔵の文書や写真などで辿る。
また静岡市立清水中央図書館に所蔵される徳川慶喜家の蔵書「徳川文庫」を紹介する。徳川文庫は写真を愛好した華族が発行した同人誌ともいうべき《華影(はなのかげ) 》、渋沢栄一が限定25部発行した『昔夢会筆記』のエディション№1を蔵するなど、慶喜家の蔵書ならではの稀覯本が多数ある。本展では徳川文庫の蔵書印に注目し展示公開する初の機会である。


「徳川慶喜像」伊東函嶺筆 国立歴史民俗博物館蔵


書「日本橋」徳川慶喜筆 東京都公文書館蔵[初公開]

日本橋(明治四四年開通)の題字を揮毫
「大帝都の真中を飾る、前征夷大将軍の筆蹟、真に相応しい。」


「慶喜祝賀会合作の書」 慶喜、家達、家正、慶久筆、昭武、達孝、達道、厚筆 (公財)德川記念財団蔵


『華影』 静岡市清水中央図書館蔵

「古写真 徳川慶喜」 小川一真撮影 茨城県立歴史館蔵[前期]


「徳川慶喜葬儀写真アルバム」 茨城県立歴史館蔵