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芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様

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芹沢銈介について

スリップウエアを手にする芹沢銈介(1980年3月14日 撮影:望月康)

芹沢銈介(せりざわけいすけ/1895〜1984)

1895(明治28)年、現在の静岡市本通1丁目の裕福な呉服商・大石家の次男として生まれ、東京高等工業学校図案科を卒業後に帰郷、結婚して芹沢姓となりました。 静岡で工業試験場でのデザイン指導などに携わっていた芹沢銈介に転機が訪れたのは昭和の初めのことでした。1927(昭和2)年、雑誌に掲載されていた柳宗悦やなぎむねよしの「工藝の道」を読み感銘を受け、翌年には大礼記念国産振興博覧会 に柳らが出品した「民藝館」で、沖縄の紅型風呂敷びんがたふろしきを見て大きな感動を得ます。生涯師と仰いだ柳宗悦、そして制作の目標となった紅型、これらとの出会いから芹沢は染色の道へと進むことを決意し、1934(昭和9)年には東京に工房を構えるまでになりました。1956(昭和31)年には「型絵染」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、《風の字のれん》《鯛泳ぐ文着物》などの名作を残しました。芹沢のたゆまぬ写生の努力から生まれた模様は、着物や屏風といった高価な染色作品となっただけでなく、装幀やうちわ、カレンダーなど生活の中で身近に触れることのできるものにも応用されました。暮らしに美を求めたデザイナーとしての優れたセンスは、今日の眼にも新鮮に映ります。