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ロイヤル・アカデミー展 イギリス美術の華麗なる150年

展覧会概要主な出品作品展覧会のキーワード関連事業刊行物


ロイヤル・アカデミーをさらに知る!4つのキーワード
① バーリントン・ハウス

現在のロイヤル・アカデミーの本拠地が置かれている建物。ロンドンの中心地、観光名所としても有名な、ピカデリー・サーカス近くにあります。

バーリントン・ハウス外観(2011年4月撮影)
©Royal Academy of Arts, London;
Photographer: Prudence Cuming Associates Limited

② 年次展覧会(アニュアル・エキシビション)

パリのサロン展を手本に、アカデミー設立翌年の1769年から毎年行われている、アカデミー会員や当代作家による年1回の展覧会。会員以外の作品は、出品審査会で審査され、受理されたものが展示されました。オールドマスターらの借受作品による「冬季展覧会(ウィンター・エキシビション)」の開始以降は、「夏季展覧会(サマー・エキシビション)」として呼ばれるようになり、現在でもロンドンの夏の風物詩として親しまれています。

チャールズ・ウェスト・コウプ《1875年度のロイヤル・アカデミー展出品審査会》
1876年 油彩・カンヴァス
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ蔵
©Royal Academy of Arts, London ;
Photographer : John Hammond

③ RA、ARA、PRA

RAは「Royal Academician」、ARAは「Associate Royal Academician」の略。それぞれ「アカデミー正会員」、「アカデミー准会員」という意味で、認められた者のみが、名字の後につけることを許される称号です。創立メンバー以外の会員は、年次展覧会の出品作家から選ばれることが原則で、さらに自らの能力を示す作品をアカデミーに提出し、評議会の承認を得る必要があります。現在アカデミーの定員は80名で、歴代会員の総数は700人を超えます。なお、准会員制度は1769年~1991年にあった制度で、正会員になる前段階として作られ、年次展覧会の出品作家から選ばれました。
PRAは「President of the Royal Academy 」の略で「ロイヤル・アカデミー会長」を表し、毎年会員の中から選挙で選ばれます。現在は第26代目としてクリストファー・ル・ブラン氏が務めています。

④ ディプロマ作品

会員選出されると、国王の署名入りの「ディプロマ(入会状)」が与えられます。そして、作家がアカデミーに提出した作品は、作家本人には返還されず、アカデミーのコレクションとして収められ、こうした作品が「ディプロマ作品」と呼ばれます。これらは、現在ロイヤル・アカデミーのコレクションの中核となっています。