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2月15日、カタログ刊行記念・トークセッション「ヒトのカタチ、彫刻」開催!

2015/02/12

昨年末からエントランスホールで開催中のShizubi Project 4「ヒトのカタチ、彫刻」(3/22日まで)、皆さんもうご覧いただきましたか?エントランスには、樹脂や陶、漆を素材に、それぞれの"ヒトのカタチ"を展開する3人の作品がならんでいます。

さて、その関連事業として今週末の日曜日に、カタログ刊行記念・トークセッションを実施します。
3人の出品作家に加え、公式カタログにテキストを執筆いただいた気鋭のお二人の識者を交え、ヒトのカタチと彫刻にまつわる様々なお話をお聞きする予定です。
参加無料、申し込み不要ですので、是非、この機会にご参加ください。

●Shizubi Project 4「ヒトのカタチ、彫刻  津田亜紀子/藤原彩人/青木千絵」
カタログ刊行記念 トークセッション「ヒトのカタチ、彫刻」

日時:2月15日(日)14:00~16:30(開場13:30)
会場:静岡市美術館多目的室  参加無料 申込不要

【進行:静岡市美術館学芸員 伊藤鮎】
14:00
 以倉新(静岡市美術館学芸課長)「ヒトのカタチと『彫刻』」(15分)
 金井直(信州大学人文学部准教授)「チョウコク あるいは、弱い触角」(15分)
 阿久津裕彦(美術解剖学)「人体と人体彫刻」(15分)

14:50~15:00(10分) 休憩
 津田亜紀子(10分) 自作紹介
 藤原彩人(10分) 自作紹介
 青木千絵(10分) 自作紹介

 ディスカッション・質疑応答(60分)
16:30 終了



美術館のエントランスホールを使って、毎年1回、現代の美術を紹介してきたシズビプロジェクトも4回目を迎えました。
これまでは1人の作家のワンマンショーだったが、今回初めて3人の作家を紹介しています。
ギリシャ、ローマの昔から、もともと西洋では「彫刻」とはまずは人の形のことであり、その意味で人体彫刻は「彫刻」の王道なのですが、タイトルで「ヒトのカタチ」と「彫刻」を「=」ではなく「、」でつないだところに、今回のプロジェクトのささやかな意味を込めています。

というのも、20世紀初めの「抽象彫刻」の出現とアヴァンギャルド(前衛運動)の進展以降、「オブジェ」や「立体」など、およそ「彫刻」らしからぬものが登場して久しい今日この頃、そんな現代において、何の疑問もなく人体像を「彫刻」として作り続けることはできないだろう、という問題意識なのです。

もちろん、今回の3人だけで現代の多様な「彫刻」の状況を概観できるものではありませんが、年齢も素材も違う今回の3人の作品は、現代において人の形を「彫刻」として作ることの意味を考えさせてくれます。

津田亜紀子(1969‐)さんの、レース生地や、植物が生い茂る厚手の生地を樹脂で固めた軽やかな女性や子どもの姿。
藤原彩人(1975‐)さんの、陶による矮性の小人か、宇宙人のような虚ろな表情の立像。そして青木千絵(1981‐)さんの、漆の漆黒の闇に包まれたリアルな下半身に、ぼってりとした不定形の塊がついた頭のない人の姿。
三者三様のヒトのカタチに、現代に生きる「私」とは何かを考えさせられます。


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津田亜紀子 椅子に座る06 2006年 樹脂、布




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藤原彩人 首像/意識の壺 2014年 施釉陶



141222_SCM6522  小 青木千絵 BODY10-1 2010年 漆、麻布、スタイロフォーム.jpg












青木千絵 BODY10-1 2010年 漆、麻布、スタイロフォーム




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撮影:神藤 剛




(a.i)