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法隆寺展作品紹介⑤ 「徳川家康と法隆寺」

2014/07/17


徳川家康と法隆寺というと、あまり関連がないと思われる方もいらっしゃるかと思います。

家康といえば、慶長五(1600)年関ヶ原の戦いで勝利し、征夷大将軍となって江戸幕府を開いた天下人!
ですが、わずか2年で秀忠に将軍職を譲り駿府(静岡)に隠居し、「駿府の大御所」として実権を握りました。
その大御所時代、亡くなる前年の慶長二十(1615)年には、「大坂夏の陣」で家康最大の脅威であった豊臣家を滅亡させています。
記録によれば、家康は前年に行われた大坂の陣の前哨戦、「冬の陣」のさなかの11月16日、戦勝祈願のため奈良・漢國神社に甲冑を奉納、法隆寺に参拝、聖徳太子が物部守屋討伐に用いたとされる弓矢を拝し、法隆寺子院の阿弥陀院に宿泊しています。

この剣はその際に家康が奉納した宝物の1つ。
剣の表に「卍【まんじ】」、茎裏と白鞘には「源家康」とあり、白鞘・剣袋にも徳川家の家紋「三つ葉葵紋」が配されるなど、徳川家康との関係を示す"証"が随所にみられます。
大きな戦を前に仏の加護を求め、太子の勝利にあやかりたいと願った家康の心の表れではないでしょうか。


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剣 銘信国および剣袋 奈良・法隆寺蔵 画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木香輔)




なお、10月4日から11月24日まで開催する「国宝・久能山東照宮展―家康と静岡ゆかりの名宝」には、漢國神社に奉納された甲冑も展示予定です。
こちら、なんと関ヶ原に着用したと言われる家康吉祥の具足、「歯朶具足」(久能山東照宮蔵)と同じ歯朶具足。(もちろん久能山の歯朶具足も出ますよ!)
法隆寺展と久能山展併せてご覧いただくのもお勧めです。

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重要文化財「歯朶具足」久能山東照宮博物館蔵 ※「久能山




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「伊予札茶絲威胴丸具足」漢國神社蔵 ※「久能山東照宮展」で展示東照宮展」で展示




(s.o)



会期:2014年6月14日(土)~7月27日(日)
観覧料:一般1200(1000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料
*( )内は当日に限り20名以上の団体料金
*障害者手帳等をお持ちの方及び必要な介助者は無料