2/3「節分だ!鬼のお面をつくろう」を開催しました。

2013/03/29

遅くなってしまいましたが...

2月3日(日)、暦とあそぶワークショップ vol.2
「節分だ!鬼のお面をつくろう」を開催しました。

 

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祭事や年中行事をとおして季節を感じ、
それをかたちにする暦とあそぶワークショップシリーズの第2弾。
節分に合わせて鬼のお面をつくりました。


今回のワークショップのテーマは節分...鬼、ということで、
まずは鬼について考えることからスタート。


鬼といえば...?


「節分!」  「絵本によく出てくる!」


鬼が登場する絵本はたくさんありますが、絵本だけではありません。
浮世絵、屏風、掛け軸、絵巻...昔からさまざまな絵にも描かれてきました。


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その鬼たちをピックアップして、印刷したものの中から
「自分がいちばん鬼らしい」と思う鬼を見つけます。



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いちばん人気があったのは...やっぱり赤鬼でした。


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鬼ってなんだろう?


「大きい!」「怖い!」「角がある!」「牙も!」「あと...ヒョウ柄のパンツ!」
「人を食べる!」「いたずら好き!」...「でも、やさしい鬼もいる?」
みんなで鬼の共通点を見つけていきます。


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次に、ほんものの作品をとおして、鬼にふれます。

今回、静岡市所蔵の平野富山コレクションの中から、鬼を題材とした作品4点を、
このワークショップのために、ワークショップ室内に展示しました!


大津絵の鬼を見たこどもたちは
「漫画みたい!」「かわいい!」「昔の鬼もいたずら好きだったんだ!」と、興味津々。

次に、池野哲仙作のお面を鑑賞。
どちらも私たちのイメージする「鬼」とはかけ離れています。
「これ、本当に鬼なの?」「人間のおじさんみたい」「髭の描き方がすごく細かい~」



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さまざまな鬼を鑑賞した後、いよいよ今日つくる鬼のお面の下絵を考えます。
今回は、ちょっとかわった方法で...


鬼は、さまざまな獣の体の中から、
それぞれいちばん強い部分を寄せ集めてできている、とも言われています。
その「寄せ集め」である鬼の顔を、目、鼻、口、牙、角...などパーツごとに切り分け、
「鬼福笑い」をつくってみました。


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この「鬼福笑い」で、今日制作する鬼の顔を考えます。


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きばだったものが角になったり、
まゆ毛や目の向き、左右で種類を変えてみたり...


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何度も置き替えたり、向きを変えたりしながら、自分だけの鬼を考えます。


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貼る位置も慎重に決めていきます。

下絵ができたところで、お面のベースづくりに入ります。


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ベースができたら、さっそく絵具を塗っていきます。
今回はお面が大きいので、刷毛を使って、大胆に!


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迫力を出すために、目や口など細部の描写は、
ダルマや青森のねぶたを参考にしました。


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刷毛を筆に持ち替え、慎重に...


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下絵を横に置いて、ひとつひとつの形を意識しながら...


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そして...ついに完成!



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優しそうな鬼、怖そうな鬼、人間みたいな鬼...十人十色ならぬ、十鬼十色、ですね。



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絵具が乾くまでの間に、「鬼プロフィール」を作成します。


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せっかくつくった鬼なので、全身像を考えてみてもらいました。
描けたら、名前や性格、好きな食べ物、趣味なども考えます。


さて、お面が乾いたら顔につけてみます!


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この後何をしたかと言うと...



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もちろん、豆まき です!



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16時、参加者のご家族に完成したお面をお披露目。
自分の子だと思う鬼に向かって、豆を投げてもらいました!

鬼に扮した我が子に豆が当たったら、鬼、交替です。
子どもたちの豆まきは手加減なしです!



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参加者のご家族にも、鬼の作品を鑑賞していただきました。


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最後に鬼の集合写真!



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節分には豆まきをする、というご家庭は多いと思います。
来年は鬼のお面、皆さんも手作りしてみてはいかがでしょう?

今の豆まきの原型は、中国の鬼追い「追儺(ついな)」という行事と、
日本古来の風習である鬼や邪気を払う「豆打ち」が合わさったものだと言われています。


また、鬼のお面の歴史も古く、
鬼が登場する儀礼が多く執り行われるようになった平安時代後期には
すでにつくられ、使われていたと言われています。

言うまでもなく、鬼の歴史はもっともっと古く、
そしてびっくりするほどさまざまな種類の鬼がいます。


年に一度、豆まきをするだけではなく、「鬼」になって、そして、鬼について考えてみてください。
鬼はただ恐い存在なのではなく、きっと今も昔も変わらず、
私たちの生活と密接にかかわっている、大切な存在なんだと思います。




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(参考文献:大西廣『鬼が出た』たくさんのふしぎ傑作集 福音館書店)






さて、ただ今参加者募集中の「暦とあそぶワークショップ」は
こちら
たくさんのお申込み、お待ちしております!



(m.y)

 

入館者数1万人達成!「ごんぎつねの世界」展、残すところあと一週間です!

2013/03/26


随分暖かくなって参りました。桜も満開です!
春休みにも入り、新学期に向けての準備やお出かけにと忙しくなりますね。

 

さて、現在当館では、そんな行楽シーズンにもおすすめな展覧会「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界」展を開催しています。

 

先週末も多くの家族連れでにぎわっていた本展も、残すところあと1週間となりました。
まだ展覧会を見ていない、見に行くか迷うところ...とお考えの方のために、ちょっと展覧会をご紹介いたします!

 

今年、平成25年は童話「ごんぎつね」の作者、新美南吉が生まれて100年目の記念の年。

「ごんぎつね」は知っていても、新美南吉については知らない...という方、意外と多いのではないでしょうか。
結核のため29歳という若さで夭折しますが、遺した童話や詩の数は300編以上に上ります。

 

 

まず、第1章ではそんな南吉の生涯を丁寧に紹介していきます。

 

 

肉筆原稿、資料など116点。なかなかのボリュームです。

 


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「やはり、ストーリーには、悲哀がなくてはならない、悲哀は愛に変る。」

 

 

弱冠15歳の時に綴った日記帳からの抜粋です。
「ごんぎつね」の物語を知っている方ならピン、とくるのではないでしょうか。


ひとりぼっちの子ぎつねごんが、同じく自分のいたずらのせいでひとりぼっちになってしまった兵十へのつぐないのため、くりやまつたけを運ぶ日々。

しかし兵十は気が付きません。そんなある日、またいたずらをしにきたと思った兵十は、ごんを火縄銃で撃ってしまいます。

衝撃的な結末を迎えた哀しみと共に、ごんへの愛おしさが、兵十のやりきれない感情が一気に押し寄せてきます。

ごんの兵十への届かなかった「愛」がせつなすぎます。まさに「悲哀」が「愛」に変った瞬間です。
 


 

南吉は、晩年にもこんな日記を遺しています。

 

 

「よのつねの喜びかなしみのかなたに、ひとしれぬ美しいもののあるを知っているかなしみ。そのかなしみを生涯うたいつづけた。」

 

 

この言葉通り、南吉の童話は哀しいものが多いかもしれません。

誰もが感じたことのある、この世の不条理、孤独、心の弱さ。それらを見事に書き表しているのが南吉の童話です。

南吉自身、自らの内面と向き合いながら、生にしがみつき「愛」を求め、もがき続けた作家です。

だからこそ、私たち読者の共感を呼び続けるのかもしれませんね。
 
 


 

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南吉が唯一生前に出版した童話集「おぢいさんのランプ」。版画家の棟方志功が装丁を担当しています。この童話集出版後の5か月後に南吉はこの世を去ります。

 

 

 
第2章では、南吉の童話に寄せた絵本原画の数々をご紹介します!

 

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みなさん、この絵本に覚えはありませんか?そう、南吉童話の中でも「ごんぎつね」と並んで有名なものが「手袋を買いに」。

 

この絵本を読んで育った方も多いのではないでしょうか。絵は黒井健さんが担当しています。

 

 

展示室では、この絵本の表紙の原画も見れますよ。たいへん貴重です!


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このほかにも、「ごんぎつね」「手袋を買いに」をはじめとする30の童話、90点の原画を展示しています。

 

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展示室の途中には、くつをぬいでゆっくり絵本を読める「絵本のへや」もご用意しています。山村浩二さん原画の「手袋を買いに」DVDも観賞できますよ。

 


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そして、展示室最後には、市内小学校から寄せられた「ごんぎつね」の感想文を展示しています。

その数、27校約2000枚!

 


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 ちょっと立ち止まって目に入ったものから読んでみてください。

 


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「私もごんの気持ちがわかります。さみしい時や、悲しい時、だれかにきづいてもらいたくて、人にいたずらをしたときもあります。ごんは、兵十と会ってやさしい心を育てたと思います。兵十にうたれてしまったけど、ごんはこうかいはないと思います。」

 

 

「ごんと兵十は心が通じ合ったと思います。そして、兵十はごんを助けて、いっしょにくらしたと思います。ごんと兵十は一人ぼっちでさびしかったから、いっしょに魚をとったり、くりをひろったりしながらくらしたと思います。」

 

 

子ども達の純粋な言葉に心を動かされます。

 

 


こんな撮影スポットも用意していますよ!
ごんはどこにいるでしょう?

 

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「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界」展は今週末、31日(日)までの開催です!
ぜひ、お見逃しなく!
最終日は「ごん吉くん」に会えるかも!?


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(s.m)

「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」前売券発売開始しました

2013/03/06

ひな祭りも過ぎ、春の気配が本格的に感じられるようになってきました。

ここ静岡では、日中はポカポカと暖かい陽気の日が続いています。

 

ただいま当館では、「新美南吉生誕100年 ごんぎつねの世界展」を開催中ですが、本日3月6日から次の展覧会「藤田嗣治渡仏100周年記念  レオナール・フジタとパリ1913-1931」前売券の発売が始まりました。

 

お気づきの通り、両展ともタイトルに「100年」が入っています。藤田嗣治がフランスへと出発したのは1913年6月。その翌月7月に新美南吉は誕生しました。藤田はパリで成功をおさめ、1931年には南米へと旅立ちますが、その同じ年に南吉の「ごん狐」が『赤い鳥』に掲載されています。

 

さらに付け加えると、当館ではもうひとつ100年記念展を予定しています。
本年11月に開催予定の「徳川家康公顕彰四百年事業 没後100年 徳川慶喜展」です。
1913年とは、徳川慶喜公が亡くなり、新美南吉が生まれ、藤田嗣治がフランスに初めて渡った年だったのですね。

 

さて、出来立てほやほやのチケットはこちら。

 

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 画家を育んだ芸術の都パリのイメージで、チケットや広報印刷物はトリコロールのデザインです。

 

今回の展覧会では、画家の26歳から44歳までの時期に焦点を当てています。単身フランスへ渡った藤田嗣治が、モディリアーニやパスキンなど異国からパリに集った画家仲間たちと個性を競い合い、「乳白色の地」と讃えられる独特の作風に至るまでの道のりをたどるとともに、その最初の充実期の名作をご紹介します。

世界を目指す若き日の藤田が熱い思いをつづった手紙も出品されます。どうぞお楽しみに!
 

「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ1913-1931」
会期:2013年4月20日(土)―6月23日(日)
休館日:月曜日 ※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館、5月7日(火)は休館

観覧料:一般1200円→ 前売り料金1000円
    大高生・70歳以上800円→前売り料金600円
*中学生以下無料
*障害者手帳等をご持参の方および介助に必要な方は無料

 

前売券販売期間:3月6日(水)から4月19日(金)まで
販売場所:静岡市美術館、チケットぴあ[Pコード765-563]、ローソンチケット[Lコード47129]、セブンチケット[セブンコード021-228]、谷島屋呉服町本店、戸田書店静岡本店、戸田書店城北店、江崎書店

パルシェ店、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店

 

(k.y)