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七夕のまつりに

2012/07/08

昨日は七夕
太陽暦の七月七日にしてはめずらしく雨にあわずに、雲の間からお星様一つ、見えました!

 

ただ今当館では七夕の美術展、好評開催中です☆
この展覧会は、静岡音楽館AOIのコンサート、「日本の響きでつづる 七夕のまつりに」に触発されて、静岡駅前の音楽館、科学館、美術館が連携して七夕をテーマに事業展開する中で生まれたものです。

 

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三館がスクラム組んでできた"七夕"を静岡の皆さんに満喫してもらっております。

 

七夕の前日七月六日の夜は、美術館で、伶楽舎の三人の方による「雅楽:星空の調べ」というミュージアムコンサートが、七夕の夜は、静岡音楽館AOIでコンサート「日本の響きでつづる 七夕のまつりに」が開かれました。

 

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七夕前夜のミュージアムコンサートでは、美術館の多目的室に幻想的な風景が広がりました。宮田まゆみさんのお話も、笙の音も、無限に広がる宇宙が展開していくようで、とても不思議な気持ちになりました。

 

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七月七日の「七夕のまつりに」も、とっても素晴らしいコンサートでした。
まず、朗詠「二星」
「二星適(たまたま)逢えり、
未だ別緒(べっしょ)依々(いい)の恨みを述べざるに
五夜将に、明けなんとす
頻りに、涼風颯々(さつさつ)の声に驚く」
透き通った、清らかな声が、体中にしみわたりました。。。

 

続いて、義太夫節「杉酒屋の段」
 人形浄瑠璃がなくても、こんなにリアリティーがあるんだなあと改めて思いました。
 お三輪が思いをよせる、求馬(もとめ)の心が変わらないよう七夕様に願をかけ、赤い糸の苧環を持たせ、自分は白い糸の苧環を持つ。このお三輪の恋心がひしひしと伝わってきます。

 

そして、琉球舞踊「かせかけ」
 ゆったりとした、そして品格のある、まさに琉球王国の調べ、とでもいうのでしょうか。なんともいえない風格がありました。そして舞踏がまた素晴らしい。頭の先から足の先まで隙が無い!もちろん衣装も色鮮やかで、この世のものとは思えないほどの美しさでした。

 

そしてそして、なんといっても
箏歌「星合曲(ほしあいのうた)」
七夕の 逢ふ夜の庭に おく琴の あたりにひくは ささがにの糸
乞巧奠を象徴するような、この和歌をはじめ、ゆったりと、清らかに、澄んだ音に体中が包み込まれ、別世界へつれていかれるような、そんな気持ちになりました。

 

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こんな素晴らしいコンサートとコラボレーションして作った七夕の美術展
展示室では、コンサートの清らかさ、崇高さに負けないくらいの美しく、人々の思いが込められた作品がたくさん展示されています。
ポスターで御馴染になった、橋本花乃の懐かしく純粋な心持の《七夕》、夢二の薄物の着物が見事な《七夕》、北野恒富の《願いの糸》。盥桶に天の川が映ったところまでも描いた、小村雪岱の《星祭り》。そして冷泉家の乞巧奠星の座。名匠隅谷正峯による《七星剣》は、まさに太古へ思いを馳せるに相応しい名刀。
さらに、もう一つの七夕、天稚彦の物語絵巻きは三種類展示されています!
七月七日は、この天稚彦の物語について、大月千冬さんという若い研究者によるとても明解なご講演もあり、本当に七夕尽くしでした!

 

展覧会は本当の天の川が見える、旧暦の七月七日(本年は八月二十四日)までは無理でしたが、八月十九日まで続きます。七月二十二日で前期が終了し、大きく展示替えがあります。(因みに旧暦の七夕、八月二十四日はエントランスで旧暦七夕コンサートが開かれます!)
皆様のご来館をお待ちしています☆

 

 (e.y)